なぜ日本とドイツにはジョブスがいないのか?
http://wirelesswire.jp/london_wave/201211020617.html

日本ではシリコンバレーについて読んだり語ったりすることが大好きな人が大勢います。そして、「なぜ日本にはスティーブ•ジョブス」が産まれないのか?と議論する人も大勢います。
実は欧州でも日本と同じ様に「なぜ欧州では起業が盛んにならないのか?」「なぜ我々の間からスティーブ•ジョブスが忌まれないのか?」と議論している人々が大勢います。ここでも、「どのように起業家を増やすべきか」「イノベーターを増やすためにはどのように教育を改革するべきか?」という議論が盛んです。
欧州においてこの議論が一番好きなのは多分ドイツ人でしょう。ドイツは欧州で最も豊かな国であり、技術的にも経済の点でも欧州をリードする国であります。Startup Culture: Germany and America ComparedとHomework for a European startup ecosystemというサイトで、「アメリカとドイツにおける起業を取り巻く環境の違い」の比較が議論されていましたが、この様な議論を読むと、アメリカと欧州の「文化の違い」が起業に対する態度の違いの下地なんだなということがわかります。
シリコンバレー(アメリカ)
独自の技術やサービスを全世界展開するIT系企業が沢山ある
大学に資金が豊富
大学が国際的で多人種にオープン
大学のコースが柔軟で一般教養がある。幅広い分野を学べる
失敗を恐れない
完璧でなくても良い
新技術はガレージから産まれる
世の中をひっくり返す様な革命的な変革が好き
技術の商用化が上手
よそ者に寛容
助け合いの文化。見返りを求めない
行政がスタートアップを助ける仕組み
資金を得やすい
ネットワーキングが盛ん
様々な国の企業と協力
起業後のビジネス展開が容易。北米市場は巨大で英語で商売が可能
ドイツ
IT系の会社やアメリカのコピーばかり
大学はドイツ人オンリーに近く国際的とはほど遠い
大学にお金がない
大学には一般教養がなく専門に特化する。コースは柔軟性がなく幅広分野を学ぶ機会がない
エリートを要請する大学がない
失敗に寛容ではない
よそ者に寛容ではない
完璧主義。未完成の物をリリースしない
一回失敗したら終わり
新技術は大企業から産まれる
革命が嫌い。ある物を少し改良するのが好き
労働法は硬直的。人を雇うのも首にするのも大変。人件費が高い
起業に税の控除がない
コアな技術は生み出すが商用化がへたくそ
起業後のビジネス展開コストが高い。欧州各国言語も法律も異なる
他の欧州大陸諸国やイギリスはドイツとは文化が異なる所もありますが、よそ者に寛容ではない点(イギリスは除きます)や、革新的な変化を嫌う点などは共通していると思います。
日本でも、アメリカの様な起業は盛んではなく、ドイツの様に、IT系のスタートアップはアメリカの企業のサービスや医術をコピーした物が少なくありません。よそ者には冷たく、失敗は許されません。完璧さを追い求めるあまり、スピードが追いつかないことがあります。知らない人を助けたり、見返りを求めずに何かする、ということも少ないです。大学も国際的とはほど遠い点や、お金がない所などはドイツと似ています。
日本はあらゆる点で、アメリカよりも大陸欧州やイギリスに似ている部分が少なくないのです。大陸欧州やイギリスでは、起業を促進するためにあらゆることに取り組んでおり、徐々に状況は変化しています。日本も起業する人を増やしたいのなら、いきなりアメリカをお手本とするよりも、文化的に似ている点がある欧州の動向を観察してみると良いかもしれません。
http://wirelesswire.jp/london_wave/201211020617.html

日本ではシリコンバレーについて読んだり語ったりすることが大好きな人が大勢います。そして、「なぜ日本にはスティーブ•ジョブス」が産まれないのか?と議論する人も大勢います。
実は欧州でも日本と同じ様に「なぜ欧州では起業が盛んにならないのか?」「なぜ我々の間からスティーブ•ジョブスが忌まれないのか?」と議論している人々が大勢います。ここでも、「どのように起業家を増やすべきか」「イノベーターを増やすためにはどのように教育を改革するべきか?」という議論が盛んです。
欧州においてこの議論が一番好きなのは多分ドイツ人でしょう。ドイツは欧州で最も豊かな国であり、技術的にも経済の点でも欧州をリードする国であります。Startup Culture: Germany and America ComparedとHomework for a European startup ecosystemというサイトで、「アメリカとドイツにおける起業を取り巻く環境の違い」の比較が議論されていましたが、この様な議論を読むと、アメリカと欧州の「文化の違い」が起業に対する態度の違いの下地なんだなということがわかります。
シリコンバレー(アメリカ)
独自の技術やサービスを全世界展開するIT系企業が沢山ある
大学に資金が豊富
大学が国際的で多人種にオープン
大学のコースが柔軟で一般教養がある。幅広い分野を学べる
失敗を恐れない
完璧でなくても良い
新技術はガレージから産まれる
世の中をひっくり返す様な革命的な変革が好き
技術の商用化が上手
よそ者に寛容
助け合いの文化。見返りを求めない
行政がスタートアップを助ける仕組み
資金を得やすい
ネットワーキングが盛ん
様々な国の企業と協力
起業後のビジネス展開が容易。北米市場は巨大で英語で商売が可能
ドイツ
IT系の会社やアメリカのコピーばかり
大学はドイツ人オンリーに近く国際的とはほど遠い
大学にお金がない
大学には一般教養がなく専門に特化する。コースは柔軟性がなく幅広分野を学ぶ機会がない
エリートを要請する大学がない
失敗に寛容ではない
よそ者に寛容ではない
完璧主義。未完成の物をリリースしない
一回失敗したら終わり
新技術は大企業から産まれる
革命が嫌い。ある物を少し改良するのが好き
労働法は硬直的。人を雇うのも首にするのも大変。人件費が高い
起業に税の控除がない
コアな技術は生み出すが商用化がへたくそ
起業後のビジネス展開コストが高い。欧州各国言語も法律も異なる
他の欧州大陸諸国やイギリスはドイツとは文化が異なる所もありますが、よそ者に寛容ではない点(イギリスは除きます)や、革新的な変化を嫌う点などは共通していると思います。
日本でも、アメリカの様な起業は盛んではなく、ドイツの様に、IT系のスタートアップはアメリカの企業のサービスや医術をコピーした物が少なくありません。よそ者には冷たく、失敗は許されません。完璧さを追い求めるあまり、スピードが追いつかないことがあります。知らない人を助けたり、見返りを求めずに何かする、ということも少ないです。大学も国際的とはほど遠い点や、お金がない所などはドイツと似ています。
日本はあらゆる点で、アメリカよりも大陸欧州やイギリスに似ている部分が少なくないのです。大陸欧州やイギリスでは、起業を促進するためにあらゆることに取り組んでおり、徐々に状況は変化しています。日本も起業する人を増やしたいのなら、いきなりアメリカをお手本とするよりも、文化的に似ている点がある欧州の動向を観察してみると良いかもしれません。
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