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MacユーザーはWindowsユーザーよりも太っ腹?

LinuxユーザーとMacユーザーはWindowsユーザーよりも太っ腹?
http://www.computerworld.jp/topics/634/205226


 オンライン旅行代理店の米国Orbitzが6月、サイト上でMacユーザーには(そのほかのコンピュータを利用するユーザー)より高額な客室を案内していたことを認めたとき、多くの人が腹を立てた。しかし、別の企業も、「購入者が値段を自分で決められる場合も、MacユーザーはWindowsユーザーと比べて、同じ商品を高い値段で買う傾向があることが明らかになった」とし、ちょっとした話題になっている。
 

■一番の太っ腹はLinuxユーザー

 厳密に言えばOrbitzは、Macユーザーに“だけ”高い料金を提示していたわけではない。だが、同社のデータでは、Macユーザーはより高額な客室を選ぶ傾向があり、PCユーザーより1泊当たり最大30ドル高い宿泊料を支払っているという。

 Windowsユーザーよりも多く出費するのはMacユーザーだけではない。米国Humble Bundleによると、Linuxユーザーも該当する。同社は、ゲーム、音楽、電子書籍それぞれを独自にまとめたバンドル(セット)を期間限定でオンライン販売し、売り上げをこれらの作者および慈善団体と分配している。バンドルの価格と購入代金の分配比率は購入者が自分で決めることができる。

 現在は、DRMフリーの電子書籍のバンドルが10月23日まで販売されている。基本的なバンドルには6タイトルが含まれるが、購入時点の平均購入価格より高い価格を指定して購入すると、バンドルに7タイトルが加わる。これら13タイトルを個別に購入する場合、合計約157ドルかかるとされている。

 Humble Bundleサイトのデータによると、本稿執筆時点でこのバンドルの購入者数は6万8,002人で、平均購入価格は13.69ドル。高い価格で購入した上位10人のハンドルネームも示されており、これら10人は200ドル以上で購入している。Windowsユーザーの平均購入価格は12.83ドル、Macユーザーは14.99ドル、Linuxユーザーは15.76ドルとなっている。

 この購入価格の違いは、今回の電子書籍バンドルだけに限られない。Humble Bundleがこれまでに行ったバンドル販売のすべてのケースで、Linuxユーザーの平均購入価格が最も高く、Windowsユーザーが最も低かった。

 では、なぜMacユーザーやLinuxユーザーは、今回の電子書籍バンドルをWindowsユーザーよりも高い価格で購入しているのか。

購入者が値付けする販売サイトでユーザー別の傾向が(なんとなく)明らかに
 

■“サポート要素”のあるコンテンツに支出

 1つの解釈は、単純にMacユーザーのほうが可処分所得が高く、バンドルの内容は関係がないというものだ。米国Forrester Researchの広く引用されているデータによると、成人のMac所有者の平均世帯所得は9万8,560ドル、PC所有者の場合は7万4,452ドルとされている(PC OS別の平均世帯所得のデータは入手できなかった)。

 しかし、今回の電子書籍バンドルでは、バンドル対象のフォーマットやDRMの扱いなども、購入者の価格決定に影響しているかもしれない。

 バンドルに含まれる劇画や漫画はPDFフォーマットのみで提供されているが、小説や短編集はPDF、EPUB、MOBIフォーマットで提供されており、ほとんどのコンピュータ、携帯電話、タブレット、電子書籍リーダで読むことができる。また、こうしたフォーマットの選択肢があれば、特にLinuxユーザーにとって、閲覧するのに手間がかからず便利だ。

 また、今回のバンドルに含まれるタイトルはDRMフリーであり、このことは、SF作家のコリー・ドクトロウ(Cory Doctorow)氏にとって重要なポイントだ。バンドルには、同氏の著書の電子版が1点含まれており、ほかのタイトルも同氏が選定した。

 ドクトロウ氏は、さまざまな活動の1つとして反DRMキャンペーンを展開するElectronic Frontier Foundationの元欧州ディレクターである。小説8作品、いくつかの短編集、そのほかのテキストを紙の書籍またはDRMフリーの電子書籍で出版している。また、これらの著作はただでも読める。同氏が米国の出版社Tor Booksを説得し、自身の著書のプレーンなテキスト・ファイルをCreative Commonsライセンスで無料公開しているからだ。

 今回のバンドル購入者の内訳を見ると、MacユーザーとLinuxユーザーの割合の高さが目立つ。Humble Bundleによると、購入者7人のうち1人程度がLinuxユーザー、7人のうち2人程度がMacユーザー、そのほかがWindowsユーザーという割合だ。

 この割合には、LinuxユーザーやMacユーザーの有名人がメーリング・リストやソーシャル・メディアでバンドルに言及したことが影響しているかもしれない。2006年にMacからUbuntu Linuxに乗り換えたドクトロウ氏は、メーリング・リストで何回かバンドルを取り上げた。また、以前はLinuxユーザーだったが、Macに乗り換えた俳優、作家のウィル・ウィトン(Wil Wheaton)氏は、TwitterやGoogle+の投稿でバンドルに触れた。ウィトン氏のTwitterのフォロワーは210万人、Google+のサークルは140万人だ。

 ウィトン氏はバンドルを242ドルで購入したが、米国カリフォルニア州マウンテンビュー在住のソフトウェア・エンジニア、ジャコボ・タリオ(Jacobo Tarrio)氏は、これを数セント上回る価格で購入した。

 「私が242.42ドルで買ったのは、『Hitchhiker's Guide to the Galaxy』(銀河ヒッチハイク・ガイド)に出てくる“究極の答え”が42だからだ」と、タリオ氏は電子メールで説明した。同氏は1997年からほぼLinuxだけを使ってきたが、今は家ではWindows PCも使っている。バンドルを購入したのはLinuxマシンからだった。

 同氏は、Linuxユーザーがこれまでのバンドル販売と同様に、今回も高い値段で購入しているのは、うれしい驚きだと語った。

 「これからもこの評判に応えていかないと」と同氏はジョークを飛ばした。


http://www.computerworld.jp/topics/634/205226








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