アップル株価が下落中 - 「行き過ぎた懸念」や「投機筋の陰謀説」など
http://wirelesswire.jp/Watching_World/201210101430.html
先月過去最高値となる705ドルをつけていたアップルの株価だが、ここにきて下落が続いており、米国時間9日の終値は635ドル85セントとなった。この背景には、メディアでのネガティブな報道や、「iPhone 5」の供給不足の懸念、一部の投機筋による陰謀説など、いくつかの要因があるという。
[Google Finance]
FortuneのApple 2.0ブログではこの話について、スターン・アジー(Sterne Agee)のアナリスト、ショー・ウー(Shaw Wu)氏が9日に出した投資家向けのメモを紹介しているが、それによると、iPhone 5に関して、先週中国のフォックスコン(Foxcon)工場で発生した大規模なストライキによる供給不足悪化の懸念に加え、かすり傷などが付きやすい本体やフラッシュ撮影時のカメラ画像の発色に関する問題などについて、同氏の元には多くの問い合わせが寄せられるという。ただし、供給側については、量産のボトルネックがすでに部品の生産から製品組立の段階に移ってきているなど、改善の兆しも見え始めている。いっぽう、需要側については依然として高い人気が続いており、注文から出荷までの期間が3~4週かかる状態が続いているのは主にこの圧倒的な需要のためだという。
また同氏は、今年秋に投入が噂される「iPad mini」について、部品関連の動きがさらに活発化していることや、価格設定次第では「競合他社にとって最悪の悪夢」になるほど競争力の高い製品になるとの考えも記しているという。なお具体的な値段については299ドル~349ドルと予想しており、その根拠としてiPod touchのエントリーモデルが199ドル、iPad 2(いまも販売されているひとつ前のモデル)が399ドルとなっていることを挙げている。
同氏は結論として、「アップルに対する現在の懸念は行き過ぎと思われる」としているという。なおアップルの稼ぎ頭であるiPhone の販売台数について、ウー氏の予想は7-9月期が2700万台、10~12月期が4650万台となっている。
またこの前日にはApple 2.0で、一部のヘッジファンド運営者がテレビの経済情報番組やウェブサイトなどで、アップル株の値下がりにつながるような悲観的な見通しを出し続けているとも指摘していた。こうした人々は、好決算の発表可能性が高まっている状況でわざと悲観的な見方を示し、対象とする株価が下落して値頃感が出てきたところで買いに走る、という手口で短期間でのゲインを狙うという。
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先月過去最高値となる705ドルをつけていたアップルの株価だが、ここにきて下落が続いており、米国時間9日の終値は635ドル85セントとなった。この背景には、メディアでのネガティブな報道や、「iPhone 5」の供給不足の懸念、一部の投機筋による陰謀説など、いくつかの要因があるという。
[Google Finance]
FortuneのApple 2.0ブログではこの話について、スターン・アジー(Sterne Agee)のアナリスト、ショー・ウー(Shaw Wu)氏が9日に出した投資家向けのメモを紹介しているが、それによると、iPhone 5に関して、先週中国のフォックスコン(Foxcon)工場で発生した大規模なストライキによる供給不足悪化の懸念に加え、かすり傷などが付きやすい本体やフラッシュ撮影時のカメラ画像の発色に関する問題などについて、同氏の元には多くの問い合わせが寄せられるという。ただし、供給側については、量産のボトルネックがすでに部品の生産から製品組立の段階に移ってきているなど、改善の兆しも見え始めている。いっぽう、需要側については依然として高い人気が続いており、注文から出荷までの期間が3~4週かかる状態が続いているのは主にこの圧倒的な需要のためだという。
また同氏は、今年秋に投入が噂される「iPad mini」について、部品関連の動きがさらに活発化していることや、価格設定次第では「競合他社にとって最悪の悪夢」になるほど競争力の高い製品になるとの考えも記しているという。なお具体的な値段については299ドル~349ドルと予想しており、その根拠としてiPod touchのエントリーモデルが199ドル、iPad 2(いまも販売されているひとつ前のモデル)が399ドルとなっていることを挙げている。
同氏は結論として、「アップルに対する現在の懸念は行き過ぎと思われる」としているという。なおアップルの稼ぎ頭であるiPhone の販売台数について、ウー氏の予想は7-9月期が2700万台、10~12月期が4650万台となっている。
またこの前日にはApple 2.0で、一部のヘッジファンド運営者がテレビの経済情報番組やウェブサイトなどで、アップル株の値下がりにつながるような悲観的な見通しを出し続けているとも指摘していた。こうした人々は、好決算の発表可能性が高まっている状況でわざと悲観的な見方を示し、対象とする株価が下落して値頃感が出てきたところで買いに走る、という手口で短期間でのゲインを狙うという。
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